2023/11/01
こんにちは、歯科医師の西潟です。
歯科治療は非常に細かくて、繊細な作業の積み重ねです。
そんな歯科治療の世界へご招待します。
1 ルーペ
歯科治療専用の拡大鏡のことです。歯や被せ物の一部、1mmあるとないとでは大きなミ
スへつながることもあります。これは精密な歯科治療の質を担保する器具の一つになりま
す。視野が狭くなってしまう、というデメリットがあるので、全ての症例に使用する訳で
はありませんが、日常的に愛用しています。以下の写真を参照ください、左が肉眼、右が
ルーペで同じ距離から見たときのイメージです。
2 電動麻酔
歯を削らなければならないときや抜かなければならないときに麻酔を頻用します。手加
減で麻酔を調整する方法が主流ですが、麻酔をきかせづらい部位や麻酔する際に強い圧が
必要な場合に電動の麻酔が非常に有効です。機械的に一定の圧でコントロールされるので
、麻酔をするときの「イタッ」という痛みも軽減することができます。
3 CT
主に口腔外科の領域で使用することが多いです。例えば、親知らずの位置関係の確認
や、炎症のサイズ、進行している方向等を確認します。さらに、いわゆる蓄膿症と呼
ばれる上顎洞炎(鼻のすぐ横に存在する空洞のこと)の有無も確認できる場合があります