11年担当した1歳6ヶ月検診

 

医療法人社団博愛会ドクターブログ

札幌市豊平区の歯医者、医療法人社団博愛会のドクターによるブログです

11年担当した1歳6ヶ月検診

こんにちは、最近休肝日を週1日から週2日に増やした今井です。毎日のように芋焼酎で晩酌していたのですが、このままでは間違いなくメタボリックシンドロームにまっしぐらなのでジムに通い生活習慣を改めることにしました。

 

実は私は11年間豊平区役所で、1歳6ヶ月検診を担当させていただきました。大人しく口の中をみせてくれるお子さんはかなり少なく、泣いたり暴れたるのは当たり前、体を抑えたり(結構力入ります)、アンパンマンのおもちゃでなだめたり、1日50人くらい診察したら結構ヘトヘトになります。

 

10年くらい前と比べて1歳6ヶ月の子供でも歯科医院でフッ素塗布をしている割合がとても増えてきています。歯の予防の意識が高まっているのでしょう、上下の前歯が8本くらい生えてきたらフッ素塗布に行ってもいい時期だと思います、また、かかりつけの歯科医院があると、万が一怪我などで歯に外傷ができたときなど緊急時にスムーズに受診できるメリットもあります。

 

1歳6ヶ月 検診では、ウチの子歯磨きを嫌がるのですがどうしたらいいでしょうか?と保護者に聞かれることがとてもよくあります。でも、上手に磨ける良い方法はなんてなかなかありません。また、歯磨きを頑張れば虫歯が予防できるかというとそうでもありません。

 

もちろん歯磨きは大事ですが幼い子供の歯をキレイに完璧にみがくことはとても困難です。(嫌がっても習慣づけることが大事です、上手にできなくても時間を決めて毎日やりましょう、いつか必ず出来るようになります)

 

その代わり食生活を含めた規則正しい生活習慣を身につけることの方が虫歯予防に非常に効果的だと思います。

 

その他、甘いオヤツや飲み物の量や回数を増やさない、大人と同じような砂糖分の多い物は歯にべっとりつき易いので歯ブラシが上手く出来ないときは特に控える、食器は大人と分けて唾液が移らないようなする、卒乳は1歳くらいを目安にする(もちろんお子さんの成長にあわせて)、レノビーゴなど家庭用のフッ素を使用する、歯ブラシの仕上げにフロスを使う、歯科医院に定期検診に行くなど、細かく言えば注意しなくてはならないことは沢山あるかもしれません。

 

すべてを完璧にするのは難しいけど、出来ることを継続して続けることが大切だと思います。

 

虫歯菌は子供の時に活発に働く傾向があるので、永久歯が生え揃うくらいまで虫歯を抑えられると大人になった時に虫歯とは無縁の人生を過ごせる可能性がでてきます。それはお子さんにどんな物にも代えがたい最高のプレゼントとなるでしょう、ですから予防歯科はやる価値は大いにあるのです。是非みんなで一緒に頑張りましょう。

 

最後に、長い間微力ながら行政のお手伝いをさせていただき貴重な体験ができたことにとても感謝しています。実に多くの人々と様々な職種の方々の努力で日本の子供達の高い健康の水準が保たれてらいることに感激いたしました。