親知らずの抜歯について

 

医療法人社団博愛会ドクターブログ

札幌市豊平区の歯医者、医療法人社団博愛会のドクターによるブログです

親知らずの抜歯について

こんにちは、2022年8月1日よりアイビー歯科クリニック院長に就任いたしました、常勤ドクターの船戸です。これまで以上に知識・技術の習得に努め、これまで通り患者様一人一人に丁寧な説明をし、丁寧な治療を提供していきます。皆様これからもどうぞよろしくお願いします。

 

さて本題に入りますが、僕が思う医療法人社団博愛会の一番の強み、それは「受けられる診療の幅広さ」ではないかと思います。中でも口腔外科に関しては、日本口腔外科学会専門医の歯科医師による専門外来の診療をおこなっているため、専門性の高い外科処置を大学病院などに行くことなく受けていただくことができ、患者様にも大変ご満足いただいております。

 

診療内容は主に以下の4つです。

 

①親知らずの抜歯

②歯根端切除術

③歯牙再植・移植

④口腔粘膜疾患

 

今回は、中でも症例の多い親知らずの抜歯についてご紹介致します。残り3つの詳細については当法人のHPをご覧ください。(https://www.aiby-dc.com/oral_surgery/)

 

親知らずとは、左右それぞれの前歯から数えて8本目の歯を指します。上下左右4本ある人もいれば生まれつき1本も無い人もいて、しっかり生えている人もいれば歯茎や骨の中に完全に埋まっている人もいます。十人十色です。

「親知らずの抜歯が大変だった…」なんて話を知人から聞いたことある人もいるかと思います。恐らくそれは、ほとんど生えていない所謂『半埋伏』していたり、全く生えていない所謂『完全埋伏』している親知らずを抜いた方の感想なのかな、と思います。

 

 

『半埋伏歯』『完全埋伏歯』の場合、「絶対歯ブラシは届かないけどお口の中の細菌は容易に入り込める」領域が存在します。そのような親知らずのほぼ全例で、細菌が病巣を作り慢性的に炎症を起こしています。体調が優れないときや生活習慣が乱れたとき、寝不足が続いたときに、強い痛みが出てしまったり、大きく腫れてしまうことがあるのはこのせいです。実際に親知らずの痛みで受診された方に話を伺うと「仕事が忙しくて…」「夜勤が続いてて…」「就活のストレスで…」という返答がとても多いです。

 

このような親知らずの場合、粘膜を切開し、骨を削り、歯を分割して抜歯、という手術になるため、多くの歯科医院では大学病院などの歯科口腔外科を紹介しますが、当院では日本口腔外科学会専門医の歯科医師が在籍しているため、専門性の高い抜歯にも対応しております。主な抜歯の流れは以下の通りです。

 

1. 常勤ドクターによる口腔内診査

まずは常勤ドクターが親知らずの状態について調べます。「親知らず=粘膜切開!骨削!分割抜歯!」ではございません。安全に容易に抜歯できる歯もありますし、そもそも抜歯しなくても良い状態の歯もあります。状態をしっかり把握した上で必要であれば専門医を紹介する流れになります。

 

2. CT撮影

専門医に抜歯を依頼する場合、必ずCTを撮影させていただいております。専門性の高い抜歯では多くの場合、下歯槽神経という大きな神経が親知らずの根の先を通過しています。CTを撮影し、お口の中での位置関係を詳しく把握することにより、神経の損傷を予防することができます。

 

3. 手術日時の予約

ここで改めて抜歯当日のご予約をお取りします。また、当日の注意事項をご説明致します。

 

4. 抜歯

手術に使用する器具を滅菌したりなど万全の準備でお待ちしております。体調を整えてお越しください。

 

親知らずを抜くメリット、デメリットに関しては、お口の状況によって様々ですので、少しでも親知らずの抜歯をお考えの方はお気軽にご相談ください。

※親知らずの状態によっては、大学病院などにご紹介させていただく場合もございますので、ご了承ください。