札幌市豊平区の歯医者、医療法人社団博愛会のドクターによるブログです

咬合紙のお話

こんにちは、歯科医師の鈴木です。
今回は歯科医院で用いるかみ合わせの調整器具についてのお話をさせていただきたいと思います。
歯医者さんで治療を受けたことのある方なら、一度は経験したであろうカチカチかむ薄い紙。
「咬合紙」と呼ばれるもので、厚さは30〜80μm(0.03〜0.08mm)ほどです。  

かみ合わせの高い、低いと感じる歯の感覚は髪の毛一本分でも認識できるほど敏感です
そのため精密な調整が必要になります。

カチカチ、ギリギリとその紙をかむと、上下の歯が当たっているところに色がつくので、それを目安に調整します。

削り過ぎると元には戻せないので、少しずつ微調整を繰り返します。
そういったかみ合わせの調整の場面で欠かせない器具なのです。

もしも治療中に気になる事や道具があれば聞いてみてください。
今何をされているのか?という事が分かれば、治療を受ける際の不安も減るかもしれません。